土の中の命:LaLaLa Farmで学んだこと

土の中の命:LaLaLa Farmで学んだこと

10月のある日、私たちはニセコの麓にある小さな自然農園 Lalala Farm が主催する LaLaLa Lab のイベントに参加しました。
驚くほど濃い味わいの野菜を育てる、その秘密は「生きた土」にあります。

畑に到着すると、土と薪の香りが広がり、山の光のもとで野菜が風に揺れていました。
農園オーナーのよっちゃんは、穏やかな笑顔で迎えてくれ、そして一言。

「すべては発酵だよ。」

 


 

掘って、包んで、待つ時間

最初の体験は、さつまいも掘りでした。
よっちゃんの農園から新鮮なさつまいもを掘り出し、たっぷり濡らした新聞紙とアルミホイルで包む方法を教わりました。
しかし実際に焚き火で焼いたのは、5日間“追熟発酵”させたさつまいも

よっちゃんちゃん曰く、この追熟の工程が味をぐっと深めるのだそうです。
「発酵させないと、本当の美味しさは出ないんですよ。そして焼く時はゆっくり時間をかけて低温でね。」と彼は言いました。
そしてその通りでした——口に入れた瞬間、信じられないほど甘く、香ばしい味わい。

焚き火のそばで、私たちはよっちゃんの話に耳を傾けました。
土の中には無数の微生物や菌がいて、絶えず生命の循環を生み出しているということ。

「命が命を循環させる仕組みとして、人間は”発酵”と言う力を使うのです。」

 


 

土のワークショップ

焼きいも体験のあとは、発酵土づくりを学ぶワークショップへ。
よっちゃんは、土が発酵できる環境を整える方法を教えてくれました。
「土にも人間と同じようにエネルギーが必要。元気がないと作物も弱り、虫が寄り、病気にもなって、そのエネルギーを補填しようとする。」と彼は話します。
そして、「作物も、人間も、地球も、自然の仕組みはすべて同じなんです」と。

彼はこのワークショップをオンラインや農園で不定期に開催しています。
私たちが心からおすすめしたい体験です。

そして何より印象的だったのは、POW BARを立ち上げる10年ほど前、POW BAR創業者のMegがよっちゃんからもらった言葉。

「自然の法則から外れてはいけない。」
この言葉は今も、POW BARのすべての考え方の根底にあります。

 


 

発酵と自然の哲学

ヨウちゃんが土を語る姿は、まるでアーティストのようでした。
彼の手の中で持ち上げられる一握りの土が、生きているように見えました。

POW BARでは発酵させる過程は取り入れていませんが、彼の教えが根底に生きています。
「自然の摂理から外れないこと」

よっちゃんの畑が自然のサイクルを循環させているように、果実やナッツにもそれ自身に自然の力が宿っており、その力を体に循環させる。
てを加えてはいけない——良いものは、いつだって自然の循環の中で育つのです。

 


 

共通する価値観

POW BARとLalala Farmには、「正直で、シンプルで、生きた食べ物を作る」という共通の信念があります。

ヨウちゃんが自然の流れをうまく使うように、私たちも素材そのものの声を聞きます。
保存料も、人工香料も、余計な工程も加えません。

さらに今回の訪問では、ビジネスや人生のあり方についても新しい気づきがありました。

良い環境と良い仲間に囲まれることで、スキルや目標、そして情熱が“発酵”し、時間とともに成長していく。
この考え方は、その後の全スタッフミーティングでもテーマになりました。

(写真:POW BARと野菜を持つ手、集合写真など)

 


 

感謝の気持ち

Lalala Farmを後にしたとき、私たちの手は泥だらけで、顔には笑顔がありました。
そして「本当の食」とは何かへの敬意が、心の中に静かに残っていました。

健康な土が健康な野菜を育て、健康な食が健康な人を育てる。
それが、命が命を支えるという自然の力。


 

LaLaLa Farmについて詳しく知りたい方はこちら → [Instagram]
LaLaLa Labの今後のイベントはこちら → [リンク]

 

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